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保健師のストレス・悩み…私たち特有のものとは?
保健師のストレスについて、今回は考えてみたいと思います。
保健師って働きやすそう…ストレスなんてあるの?と思われがちですが、保健師にも保健師ならではの悩みがあるんですよね。
保健師のストレス①…ハイリスク対策が日常
保健師のストレスの原因としてまず思いつくのが、ハイリスク対策です。
保健師は、英語で「Public Health Nurse」と呼ばれます。「public(パブリック)」は訳すと「公共の」という意味。
つまり保健師は、特定の個人だけでなく、社会全体の健康を守る看護職なんです。そのためには、対象とする集団の中のどんな人にも平等に関わることが使命なのです。
しかし、現実にはなかなかそうは行きません。ほとんどの保健師は、ハイリスクなケースを優先して動くことになります。
具体的に言うと、行政の保健師であれば、母子保健では虐待(やその恐れのある)ケース。成人保健では健診を受けた方や、健康相談に来た方。精神保健では各支援制度を利用している方や相談に来たご本人・ご家族です。
学校で働く保健師であれば不登校やリストカット、デートDVのカップル、企業の保健師であれば健診で要精密検査・要指導と判断された方やメンタルの問題を抱えた方になるでしょう。
こうしたハイリスクの方への関わり(ハイリスク・アプローチ)に多くの時間を割くことになります。ここからのストレスは、やはり大きいものでしょう。
保健師のストレス②…もっと公平に関われれば…という思い
保健師のストレスの元になるものといえば、公平・不公平に関するものも大きいですね。
予防接種や介護保険の分野であれば比較的どの方も対象となりますので、ポピュレーション・アプローチ(対象を限定しないで平等に関わること)のひとつと言えるでしょう。
企業や学校においては禁煙・分煙を進めたり、児童生徒や保護者に健康に関する情報を提供したりすることもそうです。
健康・不健康、手助けが必要・不必要を問わず、どの方にも公平、平等に関わることで集団全体のリスクを下げることが出来ます。
本来、保健師の仕事はハイリスク・アプローチとポピュレーション・アプローチとを状況に応じて適度に組み合わせていくものです。
しかしどうしてもヘルプを叫んでいるハイリスクの方への関わりに時間と人手が必要となります。
企業や学校では一か所に配置されている保健師の人数も少なく、1~2人程度というところがほとんどです。
そのため1つのケースに時間を取られると他の仕事がストップしてしまい、健診など外せない仕事の時にはハイリスクの方に関われるタイミングを逃してしまう…というストレスフルな事態も起こってしまいます。
しかし、ハイリスクとして保健師の目に見えるのは氷山の一角。
ハイリスク手前の予備軍の人数の方が確実に多いですし、実際に相談に来る方よりも、相談に来られない方々がむしろ大きな問題を抱えていることも多々あります。
集団全体にもっと平等に…もっと予防的に関われれば、健康寿命を延ばすことも出来るし、深刻な事態に陥る前に何とか出来たのではないかといつも悩むのです。
あまり深く考えすぎると、これもストレスになってしまいますよね。
保健師のストレス③…正解のない保健師の仕事の中で
保健師のストレスについて考えてきましたが、こうした悩みを持つのには、保健師の仕事の特殊性も関わってきます。
保健師の仕事には、正解がありません。
看護職一般に言えることでもありますが、それでも看護師の仕事には標準看護計画やマニュアルが存在し、疾患や治療に応じてある程度看護の枠組みが決まっています。しかし、保健師にはそれがありません。
個別のケースにどんな関わり方をして、どんな手助けをするか、そもそも介入が必要かどうかといったことを自分で判断することが必要となります。
集団においても、集団が抱える問題を見極めてどんな関わりをするか自分で考えなくてはなりませんし、健康教育もゼロから企画します。
何しろマニュアルが全くないのですから、先輩保健師に相談したり、過去の記録を見返したり、最新の知識を自分で学習したりしながら保健師の仕事を果たしていくことになります。
そして何より、様々な方との出会いの中で多くのことを学んでいきます。
それは地域の方と関わる中での心に残る出会いだったり、時には大きな失敗と反省であったりもします。
「あれで良かったのだろうか…」「もっと他に出来たことはないだろうか…」と自問自答を繰り返し、様々な出会いを通じて学びながら、保健師としての経験を蓄積し能力を高めていくのです。
ストレスを感じるシーンは多いですが、それだけ自分自身を成長させる事が出来ると思えば、多少のストレスなら目を瞑れますよね。
それでも、人間関係や仕事内容そのものについて、どうしてもストレスを感じてしまう場合は転職を考えるのも賢いでしょう。
あなたがもし今の状態に不満や不安を感じているのであれば、まず一度転職サイトに相談してみても良いかもしれませんね。
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